皆さん伊藤潤二さんをご存知でしょうか?知る人ぞ知る漫画家です。伊藤潤二さんの絵柄は美しく、恐ろしい一度見ると忘れられない絵柄をしています。海外でも伊藤潤二さんの作品はとても評価されており、一昨年「地獄星レミナ」昨年「死びとの恋わずらい」がアイズナー賞と言う漫画のアカデミー賞と言われる賞で最優秀アジア作品賞を2年連続受賞しています。
沢山の作家さんも影響を受けており、最近アニメ化もされ話題になった「チェンソーマン」や人気漫画の「呪術廻戦」でも伊藤潤二さんの影響を受けていると思われるシーンが幾つかあります。
ミュージシャンズミュージシャンの様に同業者から多大な評価をされている漫画家です。
そんな伊藤潤二さんの個人的オススメ作品を紹介して行きたいと思います。
うずまき
「うずまき」1巻
黒渦町という呪われた町が舞台で、うずまきに関する様々な怪奇現象が発生していきます。人が捻れたり、人がカタツムリに返信するなど、うずまきと言うテーマに沿って禍々しく、恐ろしく描かれています。
最初はオムニバス形式に1話完結で話が進んでいくのですが、最終的にそんな所に辿り着くのかと驚かされます。ラストに持っていくまでの話の展開や壮大さは圧巻です。
渦巻きと言うのをテーマにしているだけあって、芸術的だなと感じるシーンもあり、かなり海外から評価されている作品でもあります。
ギョ
「ギョ」1巻
主人公の忠とその華織が沖縄に旅行しに来、そこでダイビングを楽しんでいたのですが、臭いに敏感な忠を華織は臭いと言い、そこで口論になる。その後も華織は臭いと言い続け、身体を洗い臭いを取ろうとするが取れず、そこで風呂場を走り回る虫のような物と遭遇。それを仕留めようとタンスで挟むと足の生えた魚だと判明する。その後沢山の足のの生えた魚が海から出て来るのを目撃する。
こちらパニックホラーものの漫画なのですが、個人的に漫画史上一番気持ち悪いと感じました。実際臭いはしませんが、読んでいるだけで嫌な臭いがしている様に感じたり、読み終わった後の後味の悪さがとてつもないです。でもそれが癖になる感じもあり、読めば読むほど深みにハマっていきます。
死びとの恋わずらい
「死びとの恋わずらい」伊藤潤二傑作集4
父の仕事の関係で難澄市に引越ししてきた龍介はその地域で行われている「辻占」と言う変わった風習を耳にする。そんな時女性が四辻で自らカッターナイフで首を切って死ぬと言う事件が多発する。
こちらは2001年の作品なのですが、昨年アイズナー賞を受賞した作品です。伊藤潤二さんのオドロオドロしさや壮大さとしては物足りないと感じるところもありましたが、最後読み終わった後の儚い感じや少し感動させられたりもします。私的に一番好きな作品です。
Netflixで伊藤潤二マニアックと言う選りすぐりの作品をアニメにして配信されているので、そちらの方もオススメです!
今まで伊藤潤二さんの作品に触れてこなかった方も是非触れてみてください。
コメント